0470 水素に火のついた線香を入れても消えるだけ

2年生の「化学変化と原子・分子」では実験で発生した気体が何かを調べる場面が多くあります。
二酸化炭素なら石灰水が白く濁ります。
アンモニアだったら鼻につんとくる臭いがします。
酸素だったら火のついた線香が明るく燃えます。(調子がいいと炎が出る)
水素だったらマッチでポンと音がします。

さてここでなんですが、マッチだろうが線香だろうが火は火じゃないですか。区別する必要があるのかと。

ということで水素に火のついた線香を入れてみました。動画をどうぞ。

動画の前半、水素の入った試験管に線香の火を入れたら消えてしまいましたね。試験管の中は線香と水素だけですからどこにも酸素はないのでそりゃ燃えないわけです。
ちゃんと水素は残ってるぞ、ということを証明すべく、そのあとにマッチの火を近づけたらいい音しましたね。
この音が起こったのはマッチ(火)が試験管の中に入った時ではなく、試験管の入り口付近のところ。つまり酸素も混じっているところです。だからポンと音がした。

あれ、でも線香だってこの位置にもありましたよね。どうしてポンといかなかったのでしょう。
線香の火は炎ではなく、単なる熱源です。しかも点状の熱源ですから、ポンとなる程度まで水素を加温することが困難なのです。
たばこの火ではガソリンに火がつかないという、怖くて確かめようのない話がありますが、それと同様の話です。

線香では水素の検出ができないのです。

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