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0285 【力の働き8】 質量と重さ

 約100gの物体にかかる重力の大きさを1Nという、という話はやりましたね。
 ここでいう、重力というのは地球の重力の話です。細かく言えば地球上でも場所によって重力は違うのですが、わずかなのでここでは気にしないことにします。

 それでも、例えば、ばねばかりにつるしたら、地球上で1Nの重力だったりんごを、同じように月面でばねばかりにつるすと、月面では重力が地球の6分の1なので、ばねばかりの目盛りは1/6Nをさします。あまつさえ宇宙空間で同じように測ろうとすると、重力がないので、ばねは全く伸びず、0Nとなってしまいます。重力の大きさは場所によって違うのですね。

 でも、地球上にあろうが月面上にあろうが宇宙空間にあろうがりんごはリンゴです。何も変わってはいません。
 だとしたら、場所は違っても変わらないりんごを表す量があってもよさそうですね。
それが、物質そのものの量、質量です。単位はおなじみのグラム(g)。
地球で100gのリンゴは、月面上でも宇宙空間でも100gなのです。
質量は。天秤で測ることができます。すなわち、100gのリンゴなら重力の大きさがどうあれ、100gの分銅にかかる重力と等しいはずですからつり合いますよね。(宇宙空間のような無重力状態だと、つり合うとかそういうレベルの問題じゃないけれど、そこはおいといて)

 この図など「力のはたらき」で作った図のパワポファイル

重力(力) … 場所によって変わる。 ばねばかりで測定する。  単位はニュートン(N)
質量…場所によって変わらない。 天秤で測定する。 単位はグラム(g)

ここまでで「身近な物理現象」完。
【光と音】
光の反射・屈折(1) 物の見え方
光の反射・屈折(2) 光の反射・実験編
光の反射・屈折(3) 光の反射・作図編
光の反射・屈折(4) 乱反射
光の反射・屈折(5) 光の屈折・実験編
光の反射・屈折(6) 光の屈折・作図編
光の反射・屈折(7) 虹
光の反射・屈折(8) 全反射

凸レンズの働き(1) 凸レンズ
凸レンズの働き(2) 凸レンズの作る像・実験編
凸レンズの働き(3) 凸レンズの作る像・作図編

音の性質(1) 音の伝わり方
音の性質(2) 音を伝える物体
音の性質(3) 音の伝わる速さ
音の性質(4) 弦の振動 と 音の大きさ・高さ
音の性質(5) 音を波で表わす

【力の働き】 
力の働き(1) 力を1から
力の働き(2) 力のはたらき
力の働き(3) いろいろな力
力の働き(4) 力の三要素
力の働き(5) 力を矢印で表わす
力の働き(6) 2力のつり合う条件
力の働き(7) 力の大きさとばねの伸び
力の働き(8) 質量と重さ

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